2018年9月8日から5日間、大阪発北海道旅行を計画していました。
旅行予定経路は次のとおりでした。
- 関西空港発→新千歳空港着
- 1泊目 登別
- 2泊目・3泊目 ニセコ
- 4泊目 洞爺湖
- 新千歳空港発→関西空港着
- 期間中の移動はレンタカー
そんな中、ふたつの自然災害が立て続けに日本列島を襲いました。
- 2018年9月4日 台風21号 関西で甚大な被害
- 2018年9月6日 北海道胆振東部地震 北海道全土にわたる被害
結果的に旅行を断念しましたが、断念するまでにどんな経緯があったか、キャンセル料はどうなったのかなどを記録として残しておきたいと思います。
キャンセルするまでに色々調べたことなどが、今後旅を計画している人の参考になれば幸いです。
台風で関空が使えない!素早かったツアー会社の神対応
北海道旅行はジェイトリップ(J-TRIP)で「飛行機+宿+レンタカー」をお願いする自由旅行ツアーを申し込んでいました。
J-TRIPは「JALで旅する」というサブタイトルを掲げられているJALを使った旅行に特化したツアー会社です。
9月4日に関西は台風21号が直撃し、日本で2番目に大きな国際空港である関西空港が浸水・関西空港連絡橋がタンカー衝突により停電・陸の孤島となりました。
TVで中継される、タンカーが衝突し、大きくずれた関空連絡橋の様子を見て、数日では関空の復活は難しいと感じました。
すると翌日、J-TRIPさんから連絡が入りました。
何と、私たちの「振替便の手配をしました。振り替え便を使って旅をするか、旅行をキャンセルするかをお選びください」という連絡でした。旅行をキャンセルするにしても災害起因のため、キャンセル料は無料とのこと。
さすが「JALで旅する」を掲げているJ-TRIPさんです。航空機の手配と対応が早い!しかもまだこちらはアクションを起こしておらず、旅行社側からの連絡です。
かなり感動しました。
旅行を申し込むのが遅かったので、人気の伊丹発着はチケットが無いことはわかっていたため、選択肢は「関空と関空へのアクセスが奇跡的に復活を遂げる」ということが無い限り、「旅行をキャンセル」の1択だと思っていたからです。
用意して下さった振替便は下記の通り。
往路:伊丹空港→いわて花巻空港→新千歳空港
復路:新千歳空港→羽田空港→伊丹空港
しかも、元々予約していた便より早い時間に北海道に着けて、追加料金も無し。行ったことが無い、いわて花巻空港も楽しめる。
二つ返事で、振替便の利用をお願いしました。
これが台風の翌日の話。
こんな状況で即座に対応をしてくれたJ-TRIPさんに感謝しかありません。
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北海道地震 新千歳空港も閉鎖 北海道全域停電
振替便に喜んだのはほんの数時間。翌日未明に北海道で震度7の大地震(北海道胆振東部地震)が起きました。
TVを見る限り尋常じゃない規模の地震、被害もかなりの広範囲であることがわかります。北海道全域というと、大阪から東京までの間が全部停電という広さです。
新千歳空港は停電のため閉鎖。
帰宅できない、宿泊先もない人々が空港にあふれました。
次もまた震災当日のうちにツアー会社の素早い連絡がありました。選択肢は次の通りでした。
①旅行の出発を希望する
②旅行をキャンセルする(キャンセル料無料)
③①を希望したが、欠航し、後のフライトで出発したい場合(振替便の手続きについて)
④③の欠航が確定・振替便の手続きをしたが振替便が用意できなかった場合(キャンセル→キャンセル料無料)
新千歳空港はその後驚異的な速度で復旧され、地震の翌日9月7日からだんだんと運行が復帰していきました。
旅行前日、7日の様子ではフライトは大丈夫そうでした。
ただし、レンタカーや宿泊施設の状況が全くわからないのです。J-TRIPさんの案内にも、レンタカーや宿泊施設についての記述はありません。
宿泊施設・ガソリンスタンド情報等を確認
震源地である胆振東部より新千歳空港をはさんで西側が今回の旅の予定ルートでした。
今回行く予定の宿は過去に行ったこともあり、当時色々お世話になった宿のみなさんの状況が気になります。
①空港の運行状況
空港の運行状況が一番インターネットで情報が入りやすかったです。航空会社のHPや新千歳空港のHPで状況を知ることができました。
②レンタカーの情報
空港が稼働しても、空港近くのレンタカーの状況がわかりませんでした。
震災直後は旅行会社に確認をしても正確な情報は把握できない状況でしたが、貸出している車が戻ってこれていなかったり、ガソリンの不足(流通が止まっているので)が考えられるようでした。
③ガソリンスタンドの営業状況
経済産業省が北海道内の営業しているガソリンスタンドの情報を発信しています。
経由地のガソリンスタンドの復旧状況を知ることができました。
北海道内の営業中SS(ガソリンスタンド)について(経済産業省)
④道路事情
北海道の交通状況をドライブトラフィックなどで確認しました。それでも、WEBの情報に反映されていない交通遮断は十分に考えられる状況でした。
⑤旅館・ホテルの営業状況について
宿泊施設の営業状況が一番わかりにくかったです。
色々調べた結果、その宿泊施設のHPを見ることが最新の情報につながりました。それも、旅館のHP自体はあまり更新されておらず、最新状況も掲載されていない所ばかりでした。
きっとWEBページの作成自体は外注だったり停電でPCが使えなかったのでしょう。それでもHPから最新状況を知ることができたのは、宿泊施設がFacebookを活用していたからでした。
WEBページは更新できなくても、Facebookなら更新ができたのだと思います。
1泊目の宿→随時Facebookに状況の書き込みあり(停電のため閉鎖している)
2泊目の宿→はじめは全くアクセスできず。7日にやっとアクセスできるようになった。それまで停電していたことと、7日から営業再開(7日は素泊まりのみ・8日から食事あり)をしたことがHPの最新情報とFacebookに記載がありました。(どちらも7日の営業再開が地震後初の更新)
3日目の宿→6日にHPにアクセスすると、電話が停電でつながらないという注意表記があり、系列本社の東京に問合せをするように電話番号の記載がありました。営業についての記述は無し。7日にHPが更新され、東京の問い合わせ先は消え、普段通りのHPに戻りました。(それでも営業についての言及は無し)Facebookはありますが、地震前後も更新無し。
4日目の宿→8日にFacebookにて8日から営業再開のお知らせ更新あり。その前の更新は7月16日。
1泊目の宿が、9月9日(日)から営業を再開されました。(ソースはFacebook)この宿については、8日に宿泊する予定でしたので、行っていたら宿泊先が無くて途方に暮れるところでした。
震災後、更新はなかなか難しいのでしょうけれど、営業停止になっているのならその情報も書いてくれていると一番ありがたかったです。大変な時、無駄に電話で対応してもらうのは申し訳ない上、電話をしてもつながりにくい状況になります。
災害時こそ、WEBやSNSの活用というのは大事だと感じました。
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【教訓】混乱している状況ほど、自分で確認し、冷静に判断をすることが大事
とても行きたかった北海道。ギリギリまで悩みに悩みました。震災後の旅館やホテルに応援のためにもレンタカーや道の状況が大丈夫で、宿泊先が営業をされるなら行きたいと考えました。
けれど、宿泊できるかどうかが不確定だったこと、宿泊以外の食料事情、余震の状況を考え、今回は一旦キャンセルをすることにしました。
これが出発が数日後で物流なども落ち着きを取り戻した頃なら行っていました。
キャンセルについてはJ-TRIPさんがキャンセル料無料・全額返金で対応してくださいました。更に悪天候補償として、次回旅行に使える「ひとり2000円割引コード」まで下さいました。
必ずJ-TRIPさんで、北海道旅行リベンジをしたいと思います。
風評被害で観光客が少なくなりませんように。応援旅行したい!そう思います。
観光庁が発表! 北海道ふっこう割
9月28日、地震により大打撃を受けた北海道の観光産業支援として、観光庁が「北海道ふっこう割」を発表しました。
https://monomania.xyz/travel/hokkaido/hokkaido-fukkouwari.html
まとめ
あくまでもそれでも旅行に行くかどうかは自己責任です。
時には思いとどまることも大切です。
旅行社からの情報や、足りない部分は自分でしっかり情報収集をして、安全や第2案をしっかり持って旅をしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました(^-^)ノ
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